专利摘要:
本発明は、吸着器ユニット、凝縮器(C)、および冷却用担体流体(KT)が流通する蒸発器(E)を備えてなる収着冷凍システムの出力を制御する方法に関し、制御装置を通して作動されるバルブユニット(HV_IN、HV_OUT)によって上記吸着器ユニットの交互適用が行われ、少なくとも1つの収着位相と少なくとも1つの熱回収位相とを有し、現在の冷却用担体の出口温度(Takt)の測定が上記蒸発器の戻り部で実行され、冷却用担体の平均出口温度(Tgem)の算出が第1および第2の収着位相中に上記現在の冷却用担体の出口温度(Takt)と比較することで実行され、また、上記冷却用担体の平均出口温度(Tgem)と上記現在の冷却用担体の出口温度(Tgem)との差の関数としての制御信号が上記収着位相の終了時に誘発される。本発明は対応する装置を提供する。
公开号:JP2011510247A
申请号:JP2010538528
申请日:2008-12-08
公开日:2011-03-31
发明作者:ブットナー、トーマス;ミッテルバッハ、ヴォルター
申请人:ゾルテッヒ アーゲー;
IPC主号:F25B17-08
专利说明:

[0001] 本発明は、請求項1に記載された、収着冷凍システムの出力を制御する方法、および請求項4の前文に記載されたその装置に関する。]
背景技術

[0002] 収着冷凍システム、具体的には吸着ヒートポンプまたは吸着冷凍機においては、一方で、吸着質を脱着するとともに放出するための熱い流体、具体的には熱水が、また他方で、発生した吸着熱を消散させ、それによって、冷却剤、例えば冷却水が凝縮器を介して実質的に連続的に流れるとともに、冷凍用流体が蒸発器を介して実質的に連続的に流れる冷たい流体が、吸着器ユニットに循環的に供給される。]
[0003] 吸着器ユニットの供給は通常、制御型反転バルブによって達成される。これらのバルブは制御ユニットによって制御される。従来技術によれば、この目的のために、原則として固定型タイムクロックが事前設定されており、それによって、吸着および脱着が、事前設定可能であるのが好ましいものの、このプロセスの間に固定される規定の時定数で実行される。]
[0004] この従来技術によれば、この目的のために、位相は循環的プロセスを経る。その第1位相では、吸着質が吸着器ユニットの中で吸着されるとともに、熱が消散される。第2位相では、脱着が起こって上記吸着質が放出されるとともに、熱が吸収される。たいていの場合、第1吸着器が吸着を実行し、第2吸着器が脱着を実行する分離型吸着器ユニットが使用される。]
[0005] これらのプロセスの間に得ることのできる冷凍出力とこのシステムの効率(COP)とは、その結果、この収着位相の継続時間と相互に関連している。短い収着継続時間は、吸着および脱着が不完全に行われる傾向にある、ということを意味している。これには、高い冷凍出力と減少したシステム効率(COP)とが伴う。]
発明が解決しようとする課題

[0006] 長期にわたる位相継続時間には、より完全な吸着と脱着とが伴う。このため、冷凍出力はより小さく、システム効率は向上している。それぞれの位相についての時定数が固定的に事前設定されていると、それは従来技術では通常のことであるが、この収着冷凍システムは、多かれ少なかれ、効率的な作動箇所へ固定される。しかしながら、この作動箇所は、堅いものであり、また、変化する作動条件、例えば変動する冷却負荷に応動することができない。このため、選択された作動箇所は最適な範囲内にはもはや存在せず、この収着冷凍システムは、非効率的に稼動する。]
[0007] 上記に基づくと、本発明の目的は、収着冷凍システムの出力を制御する方法を提供することであって、変化する作動条件に対してこのシステムの作動箇所の自動的で柔軟な調節を可能にするとともに、特に冷凍出力とシステム効率とが作動条件に対応する最適条件に維持される、方法を提供することである。]
課題を解決するための手段

[0008] この目的に対する解決策は、請求項1の教示による収着冷凍システムの出力を制御する方法と、請求項4の特徴的構成による収着冷凍システムによって達成される。それぞれの従属請求項は、この方法およびこの装置の有用で有利な実施形態をそれぞれ規定している。]
[0009] 上記方法のステップに関連した本発明の方法によれば、冷媒の温度は蒸発器の戻り部の中で測定される。上記収着位相では、平均冷媒出口温度の計算が、その平均冷媒出口温度と現在の冷媒出口温度との比較に組み合わせて、行われる。]
[0010] 上記収着位相を終了させるために、平均冷媒出口温度と現在の冷媒出口温度との差に応じて、制御信号が誘発される。]
[0011] この方法は、冷媒の現在の出口温度に応じて吸着プロセスの継続時間を調節し、それによって、上記継続時間が増加するとシステムが非効率的になるため冷媒の温度が吸着プロセスの継続時間の増加とともに上昇するという環境を利用することで、システムの冷凍出力を最適化することを目的とする。冷媒の平均出口温度は、ここでは冷媒の現在の出口温度についての参照値として役立つ。平均出口温度は、それぞれ使用された吸着器の装置定数であり、これは、現在行われている吸着プロセスから得られるか、あるいは事前設定することもできる。]
[0012] 好ましいのは、平均冷媒出口温度と現在の冷媒出口温度との差がなくなる時点、すなわち、ゼロに至る時点で、この吸着器ユニットの中で収着位相が実質的に終了することである。]
[0013] この時点では、冷媒の現在の出口温度は平均出口温度に一致している。このような対処法を利用することで、個々の収着位相の相異なる過程の間、冷媒の現在の出口温度が平均出口温度の周りで上下するという環境を利用する。次いで、両方の時間依存性の交点が、現在起きている吸着が効果を喪失する時点となる。この吸着プロセスがこの時点でまさに終了すると、現在起きている吸着位相において得ることのできる冷凍出力は最大化される。]
[0014] この方法の一実施形態では、平均冷媒出口温度は、冷媒温度についての設定値として事前設定することができる。上記方法のステップに関連して、このシステム内における第1位相と第3位相との継続時間は、ここでは、この設定値を事前設定することによって指定することができる。]
[0015] このため、このシステム内における吸着位相の過程は、冷凍出力とは因果関係的に関連したものではない、個々の位相の継続時間の事前設定によってはもはや決定されることがなく、このシステムの作用をいっそう明確に説明するとともに、先に説明されたように、このシステムがそれ自体を自動的に調節する、温度の形態における作動パラメータによって決定される。]
[0016] 収着冷凍システムは、吸着装置と、凝縮器と、冷凍用流体が流通する蒸発器とを備えてなり、かつ、上記吸着装置の制御供給のためのバルブ手段を有している。本発明によれば、蒸発器の戻り部の中に温度測定装置が設けられている。この温度測定装置は、少なくとも1つの吸着位相の間に平均化された冷媒出口温度を決定するための演算要素と、上記平均冷媒出口温度を現在の冷媒出口温度と比較するための比較要素とを備えている制御ユニットへ接続されている。さらに、上記平均冷媒出口温度と現在の冷媒出口温度との差に応じて上記バルブ手段を制御するためのアクチュエータが設けられている。]
[0017] 有用であるのは、吸着装置が、第1吸着器および第2吸着器からなる交互供給可能なアセンブリから構成されていることである。]
[0018] これに関連して、両吸着器への送り流を制御する第1バルブ手段と、両吸着器からの戻り流を制御する第2バルブ手段とが設けられている。]
[0019] 第1バルブ手段および/または第2バルブ手段は、それぞれが対になって切り換えられる三方向反転バルブのアセンブリから構成されている。一実施形態では、冷凍用流体は水である。]
[0020] 本発明による方法および本発明による吸着冷凍装置は、代表的な実施形態によって以下でいっそう詳しく説明される。同様の参照符号は、同一の部品あるいは同様に作用する部品について使用される。添付の図1〜図6は例示目的のために役立つ。] 図1 図1a 図2 図3 図4 図5 図6
図面の簡単な説明

[0021] 第1収着位相における代表的な油圧回路図を示す図である。
熱回収位相の間の代表的な温度プロフィールを示す図である。
第2収着位相における油圧回路図を示す図である。
平均冷媒出口温度および現在の冷媒出口温度の典型的な時間依存性を図解する線図である。
平均冷媒出口温度および現在の冷媒出口温度の典型的な時間依存性を図解する線図である。
平均冷媒出口温度および現在の冷媒出口温度の典型的な時間依存性を図解する線図である。
図5による符号関数を示す図である。] 図5
実施例

[0022] 図1は、代表的な収着冷凍システムの油圧回路図を示している。この回路図では、第1収着位相の間の流れが強調されている。この収着冷凍システムは、熱源HT、冷却剤貯蔵槽MT、および冷媒貯蔵槽LTを備える。この熱源には、吸着質を脱着するとともに放出するための熱媒体が収容されている。以下の実施形態では、熱媒体として熱水が想定されている。] 図1
[0023] 上記冷却剤貯蔵槽には、吸着熱を消散させるための流体が収容されている。以下の実施形態では、冷却剤として水が想定されている。]
[0024] 上記冷媒貯蔵槽には、蒸発器Eの中でそこから熱が引き出される流体が収容されている。以下の実施形態では、冷媒は冷水である。冷媒回路は、冷媒貯蔵槽LTの出口LT_INと蒸発器Eの入口E_INとの間に延びている冷媒送り管、および、蒸発器の出口E_OUTと冷媒貯蔵槽LTの戻り部LT_OUTとの間に延びている冷媒戻り管からなる。]
[0025] 吸着装置として、交互供給型でプッシュプル動作型の吸着器A1およびA2からなる2部品型アセンブリが設けられる。]
[0026] 蒸発器Eの戻り部の中における冷媒の温度を測定する冷媒戻り流センサT_LTS_OUTが、上記冷媒戻り管の中へ接続されている。]
[0027] 冷却剤送り管が、出口MT_INと凝縮器Cの入口C_INとの間に延びている。この冷却剤送り管は、凝縮器Cの出口C_OUTと上記冷却剤貯蔵槽の戻り部MT_OUTとの間に延びている冷却剤戻り管に接続されて、冷却剤回路を形成している。上記凝縮器の戻り部の中における冷却剤の温度を測定する冷却剤戻り流センサT_MTS_OUTが、上記冷却剤戻り管の中へ接続されている。]
[0028] 制御ユニットSEが、冷媒戻り流センサT_LTS_OUTの温度信号を記録するとともに、以下に記載されたバルブ手段の作動を制御する。]
[0029] この収着冷凍システムを制御するための2つのバルブ手段が設けられている。第1バルブ手段HV_INが、熱源HTからの熱水と冷却剤貯蔵槽MTからの冷却水とで第1吸着器A1および第2吸着器A2の送り流を制御し、第2バルブ手段HV_OUTが、これら2つの吸着器の戻り流を制御する。それぞれのバルブ手段は、上記制御ユニットによって切り換えられる切り換え用アクチュエータとしての三方向バルブを備える。]
[0030] このバルブ手段HV_INは、吸着器A1への供給を制御する第1三方向バルブHV_A1_INから形成されている。この三方向バルブHV_A1_INの中央接続部ABが吸着器A1の入口A1_INへ連結されている。この三方向バルブの翼Aが上記冷却剤回路の冷却剤送り管の中へ導入されており、翼Bが熱源HTの出口HT_INへ接続されている。]
[0031] 吸着器A2の送り流は、バルブ手段HV_INの中に配置された第2三方向バルブHV_A2_INによって制御される。この三方向バルブの中央接続部ABが吸着器A2の入口A2_INへ接続され、翼Aが熱源HTの出口HT_INへ接続され、翼Bが上記冷却剤送り管へ連結されている。]
[0032] 第2バルブ手段HV_OUTが、第1吸着器A1および第2吸着器A2の熱源HTおよび冷却剤貯蔵槽MTへの戻り流を制御する。このバルブ手段HV_OUTは、吸着器A1からの戻り流を制御するための第1三方向バルブHV_A1_OUTから形成されている。この三方向バルブの中央接続部ABが吸着器A1の出口A1_OUTへ連結されている。この三方向バルブの翼Aが、凝縮器Cと冷却水貯蔵槽MTとの間に延びている冷却剤戻り管の中へ導入されている。翼Bが熱源HTの戻り部HT_OUTへ接続されている。]
[0033] 第2三方向バルブHV_A2_OUTが、吸着器A2の戻り流を制御する。この三方向バルブの中央接続部ABが吸着器A2の出口A2_OUTへ接続されている。この三方向バルブの翼Aが熱源HTの戻り部HT_OUTへ連結されている。翼Bが、凝縮器Cと冷却剤貯蔵槽MTとの間に延びている冷却剤戻り管の中へ導入されている。]
[0034] これらの吸着器のそれぞれは、吸着および脱着をプッシュプル動作で実行する。図1に示された第1収着位相では、上記バルブ手段は、吸着が吸着器A1の中で実行され、脱着が吸着器A2の中で実行されるような方式で、切り換えられる。吸着器A1には、バルブHV_A1_INを通して、特にはその開放翼Aと中央部分ABとを通して、上記冷却剤送り管から冷却剤が供給される。この冷却剤は、バルブHV_A1_OUTを通して、特にはその中央部分と翼Aとを通して、上記冷却剤戻り管の中へ流れ、次いで冷却剤貯蔵槽MTへ流れ戻る。] 図1
[0035] 脱着を実行するために、吸着器A2には、熱源HTから、バルブHV_A2_INを通して、特にはその翼Aと中央部分ABとを通して、熱水が供給される。この熱水は、次いでバルブHV_A2_OUTを通して、特にはその翼Aと中央部分ABとを通して、熱源HTの中へ流れ戻る。]
[0036] その後の熱回収位相では、吸着器A1から吸着器A2への熱伝達がこれから起きる。図1aは、吸着器A1および吸着器A2におけるその後の代表的な時間依存性温度プロフィールを示している。時刻t1はここでは、この熱回収位相の開始を表わしており、t2はその終了を表わしている。] 図1a
[0037] この熱回収は、バルブ位置の特定の組み合わせによって排他的に達成されるので、より高い温度を有する熱伝達流体を吸着器A1から吸着器A2へ移送するための付加的ポンプは必要でない。]
[0038] バルブHV_A1_INはどちらかと言えば、接続部Aと接続部ABとの間における流れ方向に切り換えられ、バルブHV_A1_OUTは接続部ABと接続部Aとの間における流れ方向に切り換えられる。バルブHV_A2_INは対応して、接続部Aと接続部ABとの間における流れ方向に切り換えられ、バルブHV_A2_OUTは接続部ABと接続部Bとの間における流れ方向に切り換えられる。]
[0039] これらのバルブ位置によって、冷たい再冷却用流体が、冷却剤貯蔵槽MTから冷却される吸着器A1の中へ流れるのに対し、同流体は、冷却剤貯蔵槽MTの中へ直ちに流れ戻ることはなく、熱源HTの戻り部の中へまず導かれる。このことは、上記再冷却用流体の中で規定の温度Txに達するまで行われる。同時に、現在冷たい吸着器A2は熱源HTの送り管へ接続され、初めはまだ冷たい吸着器A2からの戻り流は、温度Tyに達するまで加熱されるとともに、冷却剤貯蔵槽MTの戻り部の中へ導かれる。]
[0040] この熱回収位相はその後、温度Txと温度Tyとの温度差が所定値ΔTWRに達すると、時刻t2で終了する。その後、第2収着位相が開始される。]
[0041] この第2収着位相では、上記バルブ手段は図2に示された方式で切り換えられる。それから、脱着が吸着器A1の中で実行される。それから、三方向バルブHV_A1_INは、吸着器A1の入口A1_INにその翼Bと中央部分ABとを通して熱水が供給されるような方式で、切り換えられる。これに対応して、三方向バルブHV_A1_OUTは、吸着器A1の出口A1_OUTから熱源HTへの戻り流が生じるような方式で、切り換えられる。] 図2
[0042] 吸着器A2には、バルブHV_A2_INを通して、特には開放された翼Bと中央部分ABとを通して、上記冷却剤送り管から冷却剤が供給される。この冷却剤は、バルブHV_A2−OUTを通して、特にはその中央部分ABと翼Bとを通して、上記冷却剤戻り管の中へ流れ、次いで上記冷却剤貯蔵槽へ再び流れ戻る。このため、脱着は吸着器A2の中で実行される。]
[0043] その後の熱回収位相では、これらのバルブは、熱回収が吸着器A2から吸着器A1へ行われるような方式で切り換えられる。図1aに関連してすでに与えられている情報は、ここでは対応して解釈しなければならない。] 図1a
[0044] 収着位相の間に、制御ユニットSEは、温度センサT_LTS_OUTによって、蒸発器Eの戻り部の中における冷媒の温度を記録し、測定された温度プロフィールに応じてバルブ手段HV_INおよびHV_OUTを作動させる。]
[0045] このことは、冷媒の時間依存性温度を示す図3による線図に示されている。現在の冷媒温度Taktの時間依存性が、上記温度センサにおいて測定されるとともに上記制御ユニットへ送信される。上記制御ユニットは、その中に収容された演算ユニットREの中で平均冷媒温度Tgemを算出して、それを比較ユニットVGの中で冷媒の現在温度Taktと比較する。] 図3
[0046] 上記線図では、収着位相の開始は参照符号Aで表わされており、収着位相の終了は参照符号Bで表わされている。上記平均温度の曲線は、収着位相の間の冷媒における平均温度プロフィールを説明しており、それは収着サイクルの数から決定される。この線図からわかるように、冷媒の時間依存性温度は、初めは急激に降下し、この収着位相の終了によって一定の最終値に近づく。スイッチオフ時刻Bで、冷媒の温度は、再び飛躍的に上昇して、新しい収着位相が始まる前に一時的な最大値に近づく。]
[0047] 個々の収着位相において現在測定された冷媒の温度Taktの時間依存性は、上記平均温度Tgemとは明確に異なっていてもよい。示されたこの例では、上記現在温度は、収着位相どうしの間で明らかにより高い最大値に達し、次いで、この収着位相の間に上記平均温度曲線よりも明らかに下にある最小値を通る。その後、この現在の冷媒温度は、この収着位相の間に連続的に上昇し、時刻B1で上記平均温度Tgemの曲線と交差し、次いで時刻Bまでその曲線の上方へ上昇する。このことは、上記冷凍出力がこの収着位相において時刻B1と時刻Bとの間で降下する、ということを意味している。]
[0048] 本発明によれば、この収着位相は時刻B1ですぐに終了する。この目的を達成するために、上記制御ユニットは、比較要素の中における冷媒の現在温度を連続的に比較し、また、時刻B1で制御パルスをバルブ手段HV_INおよびHV_OUTへ、すなわち、その中に収容された三方向バルブHV_A1_IN,HV_A2_IN,HV_A1_OUTおよびHV_A2_OUTへ出力し、その結果、収着プロセスはこれら2つの吸着器の少なくとも1つの中で終了する。]
[0049] 図4による線図によれば、AとB1との時間間隔で規定された時間帯は上記平均冷媒温度の適切な事前設定によって固定することができる、ということがわかる。上記平均温度曲線をより低い温度へ平行移動すると、この収着位相の上記時間帯は短くなる。次いで、この収着位相は新しい時刻B2で終了する。従って、このシステム効率は低下し、一方、得ることのできる冷凍出力は増大する。図示されていないが、上記平均温度曲線をより高い温度へ平行移動すると、それに対応して逆の効果が導かれる。] 図4
[0050] 図5は、時間に対して一定である簡単なしきい値の形態にある平均温度曲線を示している。このような温度事前設定は最も容易に実現される。このようなしきい値によれば、上記現在の冷媒温度の曲線と上記しきい値の線とが基本的に2つの交点で交差することが可能になるが、これらは、上記図において参照記号B1およびB3で表わされている。両曲線どうしの間の正確な交点、すなわち、この収着位相が終了する正確な時刻を選定するために、項Takt−Tgemにおける差の符号を上記制御ユニットの中で評定することができる。] 図5
[0051] 図6は、図5の曲線による符号関数である符号(Takt−Tgem)を示している。時刻B3では符号が+から−へ変わり、時刻B1は、上記符号関数が−から+へ変わることによって特徴付けられていることがわかる。時間に関して充分に近接している上記現在の冷媒温度の記録において、時刻B3および時刻B1で起きる上記差の符号の変化は、その方向とともに、多かれ少なかれ即座に決定することができ、また、対応する制御パルスを上記バルブ手段へ出力することができる。] 図5 図6
[0052] 上で説明された取り組みには、従来のシステムに比較して、決定的な利点がある。冷媒の上記平均温度を知ることによって、また、それに関連した制御によって、最大冷凍出力を調節することが可能である。さらにまた、このような制御によって、冷媒温度の設定値の正確な事前設定および観察が可能である。ある設定値がそれ相応に選定されると、収着位相は拡張され、その結果、システム効率は改善され、一方、より小さい冷凍出力が、全体として向上した効率とともに可能である。上記設定値の選定によって、必要に応じた冷凍が可能になる。]
[0053] この収着冷凍システムの冷凍についての電位は、異なる使用条件によって変化するが、いったん事前設定された冷媒温度の設定値の支援のもとに、これら収着位相の継続時間、従ってこのシステムの作動サイクルの継続時間がこのシステム自体によって独立して制御されることが制御によって考慮される。従って、上記冷媒温度の上記事前設定値に基づいて、作動のモードがシステム効率に関連して常に最適化されるとともに、上記作動サイクルの継続時間が変化するように適合される、ということが達成される。]
[0054] 従って、冷却場所、すなわち、異なる型の冷凍消費者が異なって構成されているときであっても、冷媒温度についての固定設定値を事前設定することによって、この収着冷凍システムの最適な作動を保証することも可能である。これはとりわけ、ある温度、例えば、上記冷媒貯蔵槽の出口LT_INでの12℃および上記冷媒貯蔵槽の戻り部LT_OUTでの7℃で、上記冷媒回路の中で一体化された熱交換器ファンユニットへ適用されるが、これは、上記冷媒回路の中における温度が、例えば、上記出口LT_INと上記戻り部LT_OUTとの間で18℃〜15℃の範囲内で変化する部屋の壁、床および天井へ適用された冷却用天井構成に匹敵している。]
[0055] A1 第1吸着器
A2 第2吸着器
HT熱源
HV_IN送り流バルブ手段
HV_A1_IN 吸着器1のための三方向バルブ
HV_A2_IN 吸着器2のための三方向バルブ
HV_OUT戻り流バルブ手段
HV_A1_OUT 吸着器1のための三方向バルブ
HV_A2_OUT 吸着器2のための三方向バルブ
MT冷却剤貯蔵槽
MT_IN出口
MT_OUT戻り部
LT冷媒貯蔵槽
LT_IN 出口
LT_OUT 戻り部
E蒸発器
E_IN蒸発器入口
E_OUT蒸発器出口
C凝縮器
C_IN 入口
C_OUT 出口
SE制御ユニット
T_LTS_OUT 冷媒戻り流センサ
T_MTS_OUT 冷却剤戻り流センサ]
权利要求:

請求項1
吸着器ユニット(A1、A2)、凝縮器(C)、および冷凍用流体(KT)が流通する蒸発器(E)を備えてなる収着冷凍システムの出力を制御する方法であって、制御ユニットにより作動されるバルブ手段(HV_IN、HV_OUT)によって前記吸着器ユニットの交互供給が行われ、かつ、少なくとも1つの収着位相と少なくとも1つの熱回収位相とからなる循環プロセスを有し、現在の冷媒出口温度(Takt)が、前記蒸発器の戻り部の中で測定され、前記現在の冷媒出口温度(Takt)との比較を含む平均冷媒出口温度(Tgem)の算出が、第1および第2の前記収着位相中に実行され、制御信号が、前記平均冷媒出口温度(Tgem)と前記現在の冷媒出口温度(Takt)との差に応じて、前記収着位相を終了させるように誘発される、方法。
請求項2
前記吸着器ユニットの中における前記収着位相は、前記平均冷媒出口温度(Tgem)と前記現在の冷媒出口温度(Takt)との差がなくなる時点で実質的に終了することを特徴とする請求項1に記載の方法。
請求項3
前記平均冷媒出口温度(Tgem)は、冷媒温度(Tsoll)についての設定値として事前設定され、前記収着位相の継続時間は、前記冷媒温度についての前記設定値の調節によって決定されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
請求項4
吸着装置、凝縮器(C)、および冷凍用流体(KT)が流通する蒸発器(E)を備えてなり、かつ、前記吸着装置の制御供給のためのバルブ手段(HV_IN、HV_OUT)を有し、前記蒸発器の戻り部の中に冷媒戻り流センサ(T_LTS_OUT)の形態に設けられた温度測定装置と、少なくとも1つの吸着位相の間に平均化された冷媒出口温度を決定するための演算要素(RE)、および前記平均冷媒出口温度を現在の冷媒出口温度と比較するための比較要素(VG)を備えている制御ユニット(SE)と、前記制御ユニットによって作動され、前記平均冷媒出口温度と現在の冷媒出口温度との差に応じて前記バルブ手段を制御するためのアクチュエータと、によって特徴付けられている収着冷凍装置。
請求項5
前記吸着装置は、第1吸着器(A1)および第2吸着器(A2)からなる交互供給可能なアセンブリから構成されていることを特徴とする請求項4に記載の装置。
請求項6
両吸着器への送り流を制御する第1バルブ手段(HV_IN)と、前記2つの吸着器からの戻り流を制御する第2バルブ手段(HV_OUT)とが設けられていることを特徴とする請求項4および5に記載の装置。
請求項7
前記第1バルブ手段および/または前記第2バルブ手段は、それぞれが対になって切り換えられる切り換え用アクチュエータとしての三方向反転バルブ(HV_A1_IN、HV_A2_IN、HV_A1_OUT、HV_A2_OUT)のアセンブリから構成されていることを特徴とする請求項4に記載の装置。
請求項8
前記冷凍用流体は、水であることを特徴とする請求項4または5に記載の装置。
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